軽機開発株式会社|コラム

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コラム

第10回 爽やかな経営
   

 民間ビジネスと言うのはまぁ如何に効率よく利潤を生みだすかという事が一つの目的である訳ですが、そのせいかどうか、基本的に善良な人も何かおかしくなってしまう事が多いように感じます。
 本来一つのビジネスの流れとして、その資源を提供する人からユーザー迄、それに関わる全ての人が納得し、何がしかの欲求が満たされる構図であるべき筈です。特にその経営管理に携わる人は常にそのことに留意して行動する責務がある訳です。つまり家電メーカーがある商品を開発し、販売しようとするには、その商品がエンドユーザーである多くの消費者にとって効果的に役立つもので、環境への負荷も少なく、また販売店も無理なく販売できて、正当な利潤を得てもなおかつ消費者は満足して購入し、使用してますます納得するという物を販売するべきです。また、その価格設定においては、自社の利潤を確保しつつも仕入れ先も納得し、一定の利潤を確保できる価格とするべきです。そのような流れの中で初めてみんなが満足できるビジネスが生まれるのです。


 ところが実際にはそういう事例は案外少なく、ユーザーに我慢してもらうという意図はなくても品質が低下していたり、社員に悪条件の労働を強いたり、一番よくあるのは下請け等の仕入れ先に泣いてもらって、とりあえず自分の所だけ利益を確保しようとする手法です。このような事では世の中全体の景気が良くなる筈もなく、そんな発想しか出来ない人間が経営管理に携わることが社会的な不幸の原因になっています。


 企業努力として合理化という言葉がよく使われますが、やみくもなリストラやコストダウン等は全く合理的でなく、不条理そのものと言えるでしょう。人が必ず死ぬのと同じで、企業も永遠のものではないでしょう。生きている間にいかに自他共に豊かになるための役割を果たすかという事が使命ではないでしょうか。
 最近一段と貧しい企業が増えて来たように感じます。ケチで決断力がなく、ダラダラと打ち合わせをして、結局多くの時間をロスするだけで何も生みださないという悪しき日本企業の典型…。


 地球に優しくする前に、人に優しくすることを経営者や政治家や全ての人が思えば日本も豊かになり、世界も平和になり、地球も綺麗になり、人々は生き生きと人生を楽しめる筈ですが…。


   「この世は素敵で溢れているよ。
      限りある時間で、限りない心をつかんで」
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