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コラム

第12回 山が動く
   

 近頃、中国語らしき言語を話す人々をホテルやその周辺でよく目にする。グループで食事をする様子は、いかにもエネルギッシュで最近の日本にないパワーを感じる。近くて巨大な国の勢いは今後さらに加速し、日本への影響は計り知れない。


 統計上の数字を見ただけでも、この数年での株や不動産の値上がり、インフラ整備や所得の増加はすごいものがある。

 一部の都市からその周辺にと近代化が進み、自動車や家電の普及も目覚ましいものがある。


 その国と日本はこれからどのように付き合い、共存共栄を目指せばよいのか。人口、国土の広さ、資源の量などスケールでは敵いっこないから、巨大な市場に薄利多売では企業戦略としては如何なものか…。


 来日する中国人観光客は日本に何を求めているのかをきめ細かく分析すれば、日本の対中国ビジネスの方向性が見えてくるのではないか。

日本サイドの企業のトップ達が目先の利にとらわれて、基本的認識のアップデートを怠ると、捻じれが生じて本末転倒にならないか心配だ。


 外国人をスカウトして育て、横綱にし、優勝を重ねるがその品格を問い、引退に追い込むという事の是非はともかく、安易に外国人を角界入りさせる協会の品格も問いたいのは私だけだろうか?


 滑稽なまでに生真面目に金儲けを考える人々が多い日本ですが、国も企業も国民も損得勘定ばかりしていないで、多少のことではブレないポリシーをもってかからないと逆に国際社会に翻弄され、結局のところ食いものにされるのがオチではないか。


 日本の歴史の中で、鎖国をといて暫くして戦争でコテンパンにやられ、復興し、その勢いが止まってやや落ち目の今日この頃。技術力を過信し、胡坐をかいている時ではなく、謙虚に情勢を分析してヴィヴィッドに対応することが重要でしょう。


 巨大市場が活性化しているビッグチャンス。チマチマせずに大きなフォームで向き合いたいものです。

 

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