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コラム

第15回 消費税考
   

 消費税についての考察が話題となっている。国の財源が無く借金まみれの状況を改善するには、消費税の増税しかないという話しで、国民の多くもやむを得ないと思っているようだ。


 税というのは誰しも払わなくて済むものなら払いたくないというのが本音で、次に払わなければならないのなら公平に徴収して欲しいという思いが多くの人々にある。どうのように課税するかは国の極めて重要な政策である。


 私は解りやすく、不公平感の無い税制が良いと思うので、その意味で消費税は良いと考える。  
むしろ他の税を全て無くして消費税一本で良いとすら思うこともある。

累進課税の所得税は、二倍稼ごうと二倍努力し、二倍働いているのに手取りの報酬は二倍を下回るという制度で、ある意味働くモチベーションを下げてしまうところがある。
様々な複雑な税は専門家以外には解りにくく、源泉徴収される多くの国民からすれば、何となく不公平感があるものだ。


 その点消費税は、お金を使うというところから徴収する訳だから、極めて公平に、そのお金がどんなお金であろうと、例え裏金と言われるような訳の解らないお金であろうと徴収され、誰が何を買おうと同じように徴収されるのだから、とても公平な税だと言える。


 お金というのは使ってこそ価値があるわけだから、そこでの課税は不公平感が無い。
生活必需品と贅沢品で区別すべきだという意見もあるようだが、価値観の多様化している社会でその様な区分けはかえって事を繁雑にし、抜け道を作ることになりかねない。
所得の多少で区分けすることも同様に弊害の元になりそうで、ここは均一に消費額に比例して徴収する制度が、免れる抜け道がなく不公平感が無いのではと考える。


 低所得者を保護するという観点からは現在の累進課税の税率から消費税の増税分を差し引けば良いし、すでに所得税ゼロの水準ならば、その所得は全額消費するものとみなし、消費税を還付すれば済む事だ。
一律に消費税をかけ、一定水準以下の所得者には、その所得の消費税分を国が払うという制度にすれば、弱者も保護され、ブラックマネーにもしっかり課税できるので良い税制になる筈だ。


 庶民にとって訳の解らない、矛盾していて不公平だと感じる税制から、解りやすく不公平感の無いものにかえてくれれば、喜んで(とはいかずにヤッパリシブシブかもしれないが)納税しますよ。

 

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