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コラム

第23回 温度差
   

 制度融資の取り扱いの事でどうも納得がいかないので、行政の窓口に問いただしてみましたが、立場の違いというか、現場の実態との温度差が大きすぎて話になりません。

 昨今いじめ問題がよくマスコミ等の話題になりますが「いじめをなくす」というのはおかしいのではないかと思います。子どもが何人か集まれば、今も昔も、様々な形で、派閥を作ったり、仲間外れになる子どもがいたりする筈です。みんな仲良く、手を取り合ってというのは机上の空論で、偽善的ですらあります。考え方や趣向の違いによって色々な人間模様があらわれるのは大人と一緒です。
 そんな中でリーダーシップをとる子がいたり、対立を調整する子がいたりして、様々な事を感じ、学び、育って行くのです。「いじめ」という現象も、成長の過程で避けて通れないものだと思います。
 重要なのは、周りの大人達が、その様子を注意深く見守ることで、いきすぎて大事に至らないように適切に指導することです。

 いじめが原因で自殺するまで、その学校の教職員は何も知らず、認識していないのでしょうか。決められた業務以外、余計な事にはかかわらず、多少の問題を感じていても、確固たる証拠がなければ握りつぶして、無かった事にするというお役所仕事の体質が教職員に蔓延しているのではないでしょうか。
 「いじめ」をなくすことは無理でも、「いじめ」による自殺者をなくすことは、教職員の注意深い目配りと、早目の対応、指導で可能だと思います。

 当事者の事を斟酌、配慮しない「お役所仕事」のせいで苦しむ子ども達や、零細企業の経営者が後を絶ちません。

 

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