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コラム

第35回 IoTと人工知能
   

 IoTやインダストリー4.0といった表現をよく目にする。センシングや通信といった部分でIT環境が進化し、人工知能は2050年には人間を超えるとも言われている。
 実感がついていかないが、10年余り前には夢のツールと思われたスマートフォンが日常の必需品になった今日、数年で激変する可能性を否定できない。

 人間の支援なしでエネルギーを得るロボットは可能だが、増殖するロボットはどうだろう。何らかの生命体とジョイントしてサイボーグのような形ならあり得るかもしれない。

 たとえば、太陽光発電や人工光合成でエネルギーを得て自活するロボットが、バイオ技術で遺伝子を制御された生命体と一体化し、細胞分裂しながら、メカニカル部分は自分で作るというようなことだ。そうなると人間の制御が効かなくなり、人類と敵対するという全くSFの世界が展開される懸念すら生じる。

 妄想家の杞憂ならよいが、世界のあちこちで軍需目的にそんな実験がひそかに行われているかと思うと底知れない恐ろしさを感じずにはいられない。

 愚かな人間と賢明な人間。紙一重の両者が世界を形成している。人類の技術の活用を制御することが、最も困難な課題かもしれない。

 

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