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コラム

第36回 コンピューターが茶を沸かす
   

 ITの進化はとどまるところを知らず、簡易なデバイスでクラウドを利用して膨大な演算をしたり、量子コンピューターなるものが出現して、何百年もかかるはずの計算を数分でしてしまったりするらしい。

 これらの計算は電流による情報伝達が基本となるので、どれだけ小型化、省エネ化しても莫大な電力を消費することになり、そこにIT界のエネルギー問題が生じる。また、電流が流れたり、流れなかったりする過程で熱を放出することになる。これを放っておけば地球温暖化の一因となる訳だが、その熱を利用できないものだろうか。

 燃料電池を利用したエネファームシステムは、水素を取り出すための改質や発電の際の反応の熱を集めてお湯を沸かしてタンクに貯めることにより、エネルギー効率を高めているのが特徴です。
 人間の脳も電流が目まぐるしく動き回ると熱を持ちます。頭から湯気を出すとか、頭を冷やすという表現は文字通り、発熱とクーリングを意味しているのです。
 コンピューターも、長時間、激しく使うと熱を持つので、その熱がこもらないようにファンを回したりするのですが、近未来のコンピューターでより発熱量が大きくなれば、その熱を利用してはどうでしょう。

 ハードな仕事をこなしていたら、PCのクーリング用の水が湧き、ティーブレイクにしませんかとお茶を入れる日も近いかもしれません。

 

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