軽機開発株式会社|コラム

HOME >> コラム一覧 >> コラム

コラム

第43回 たてまえとホンネ
   

 大企業の検査に不正があった事が報じられ、日本の製造業の体質が疑問視され、そこのエライさんは二度とこのような事を起こさぬように努力しますと詫びている。その一方で品質には問題が無いとも云っている。

 規則を守らない事は勿論いけないが、品質に問題が無いのなら、そもそもその検査の必要があったのだろうか。
 何か問題が起きれば、規制を強化するばかりで、現場はどんどん負荷が増す。

 一時期の中学校の校則がこれと同じで、少しでもよくない事が起こると、アレも禁止、コレも禁止。ひたすら規則を守ってお行儀よくしてなさいと指導し、それでも何かあると一段と厳格な規則にし、ついに生徒は校舎のガラスを割ることになる。

 サラリーマンはガラスは割らないが、役人や上司のお達しを「バカバカしい」とか「そんなん無理」と思いながらも、やっているフリや、やった事にする手立てを講じる。

 バレてしまって、それなりに信用を失ったのだから、現実的で適正な方法を講じるよう、この際、何もかもを見直してみてはどうだろう。役人、経営者、現場のスタッフ。立場は違い、利益が相反する面もあるが、ものづくりのプロセスで、お互いの立場を配慮しながら、ある種の信頼関係を構築しないと本当の意味でのイイものは出来そうにない。

 

  イメージ1
 
イメージ2